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導入事例

旧基幹システムの全面的刷新にあたり、住商情報システムのSAPテンプレート「Trade-Kit」による導入を決断したアルコニックス社。
カットオーバーのスケジュールが迫る中、最終段階で変更が生じ、カットオーバーが困難な状況となっていた。しかし住商情報システムは最後まで諦めず、アルコニックス社の経営トップおよびリーダーと共にプロジェクトを推進、スケジュール通りの本番稼働に漕ぎつけた。
社名 アルコニックス株式会社
設立 1981年7月
資本金 20億9,007万円
平成20年5月現在
従業員数 240名
連結・平成20年3月31日現在
URL http://www.sojitz-foods.com/
事業内容 アルミニウム、銅、ニッケル、チタン及びタングステン、モリブデン等のレアアース/レアメタルの各種製品
ならびにそれら原材料の輸出、輸入及び国内販売
アルコニックス株式会社
専務取締役
経営企画本部長
山下 英夫 氏
アルコニックス株式会社
情報システム部 部長
森 一訓 氏

アルコニックス株式会社様


実績のあるパッケージSAP ERPの導入

アルコニックス株式会社
専務取締役
経営企画本部長
山下 英夫 様
アルコニックス株式会社
情報システム部 部長
森 一訓 様
アルコニックス社が使用していた基幹システムは、旧親会社がグループ企業に展開していた独自のシステム。さらにアルコニックス社がいろいろな作り付けをしたもので、非常に使い勝手のよい便利なシステムだった。しかしその反面、ややもすると内部統制上、融通が利きすぎるという問題が指摘されていた。
また、このシステムは導入後6年以上が経過。すでにハードウェア・ソフトウェアのサポート期限は切れ、アルコニックス社単独でシステムのメンテナンスを行わなければならず、人的、コスト的に難しくなっていた。さらに2009年内部統制が本番を迎えるにあたり、旧システムで監査を受けてもおそらく通らないことが指摘されていた。「システムのサポートと内部統制対応を考えれば、もう新しい基幹システムの導入は待ったなしの状況でした。」(山下専務)
アルコニックス社には当初情報システム部門がなく、新規システム導入のためつくられた情報システム部に森部長が責任者として着任したばかり。「アルコニックス社では一からシステムを組み上げた経験がないため、全体を切り替えていくにはある程度実績のあるERPパッケージを選定するのがよい」という結論になった。
そこで以下の3つの要素を核とした新しい情報システム基盤を構築することとし、2008年10月カットオーバーを目指した具体的なシステム選定のため、提案依頼書(RFP)をシステムインテグレータ各社に提示した。
職務分掌/業務連携/自動化による内部統制への対応
事業環境の変化に対してのスピーディな対応
経営管理指標に基づく意思決定の迅速化
業務プロセスの標準化、効率化、データの連携統合
統合データベースを利用してリアルタイムでの情報活用を推進
無駄、エラーの排除、問い合わせ対応の迅速化、運営コストの最適化
安定した利用のためのシステム基盤と運用・管理体制の整備
最新の情報システム技術を継続的に業務に活用できる
IT技術を利用した企業間連携などの推進

住商情報システムは導入から保守・運用までをワンストップサービスで提供

各社の提案は、半分がSAP ERPであり、SAPで提案してきた会社の導入方法はいずれも会社の規模を考え、商社向けテンプレートを使用したものであった。いろいろな基幹システムについて情報収集した結果、大手商社のすべてがSAPだったこと、長期の使用に耐えうるものであることを考慮して、SAPによる構築を提案している会社の中から選択することにした。SAPは内部統制のIT監査の面でも実証されているので、IT監査のコストも安くできるのではないかという思惑もあった。
SAPを提案してきた各社の中から住商情報システムを選択した理由は、まず大手商社への導入実績が豊富で、自社開発した商社向けのテンプレート「Trade-Kit」を持っていたこと。また自社開発なのでテンプレートの内容に精通していることはもちろん、導入から保守・運用までワンストップでサービスすることも大きなポイントとなった。さらにアルコニックス社では、SAP ERPにあるGTM(Global Trade Management)という仕組みを使いたいと考えていた。それが商社の「売り」と「買い」をつなげる特徴に一番合うと思われたからである。提案を受けている中で、住商情報システムが「SAP社のGTM開発プロジェクトに参画していた」ことも判断材料となった。
「テンプレートを使った導入とはいえ、アルコニックスがSAP ERPを入れるのは大きな投資でした。ですからパートナーにはコストの面と実績、信頼のあるところを望んでいました。」(山下専務)

最終テスト前に立ちはだかった問題

プロジェクトの中では、まず住商情報システムがテンプレートによるプロトタイプ(Trade-Kitで用意したシナリオに沿ったデモンストレーション)を実施し、ユーザの業務にどれだけ合致しているのか、フィット&ギャップ分析を行った。これは現行の業務の進め方とTrade-Kitで想定している業務の進め方との違いを洗い出していく作業である。住商情報システムとアルコニックス社は共同でこの作業を繰り返し行い、追加開発を行わずにシステムの使い方を工夫することで、洗い出した違いを埋めていく作業を行った。こうして業務の流れに沿った形で要件を確定しつつ、ユーザに最終的なイメージをつかんでもらうという計画だった。
ところがプロトタイプで大筋がフィットしていたので安心し、細かい部分で自分たちの業務とどれくらいギャップがあるのかまで検討できていなかった。ユーザ側は、動けば「なんとかなる」というイメージで、業務でやることを正確にプロジェクトの中で伝えていなかった。
本番稼働の一歩手前、最終テストの段階ではじめて、ユーザは今回のシステムでカバーできていない業務があることに気づいた。業務の流れを変えようにも、社内だけでなくお客様との交渉も必要となり、数十社、数百社に許可をもらわなければならない。そうしたことが明らかになるにつれ、社内には「10月カットオーバーは不可能」という空気が広がっていった。

システム構成図

システム構成図

手厚いサポートでスケジュール通りに本番稼働

そんな中、住商情報システムは各部門長と直接やり取りをはじめた。「住商情報システムは本番稼働に必要な要件に優先順位をつけ、ギャップと考えられている商流に対して、徹底的に対応して解決を図ってくれました。その対応能力と技術力に加えて、『10月カットオーバーは必ずできます』(住商情報システム渡部シニア・マネージャー)という言葉にも勇気づけられました。」(森部長)
ユーザとの間に立って奮闘していた山下専務、森部長もこれに応え、10月カットオーバーを会社の方針として社長から強く打ち出してもらうことに成功。その結果「10月に本番稼働させよう」という社内の雰囲気がつくられ、プロジェクトは再び推進力を取り戻した。
そして9月、本番移行がスタート。現場の頑張りと住商情報システムのきめ細かいサポートによって、見事予定通りにカットオーバーを実現できた。アルコニックス社では10月期からTrade-Kitを使って決算を行っており、現在は運用フェーズに入っている。
森部長は、「限られた人的資源と時間のなかでよくここまでやってこられた」と感想をもらしている。一方、山下専務は、「制度会計のところでは12月の四半期決算がこなせたことから、基本的な問題はないと考えています。SAP ERPにしたことで情報量が圧倒的に多くなり、マネジメントレベルでのアクセスがディテールまでできる点が優れている」と新しいシステムを大いに評価し、「今後も住商情報システムと一緒に課題を解決していきたい。」とのコメントを下さっている。

弊社担当者

SCSK株式会社
ERPソリューション事業部
ビジネスソリューション部
シニア・マネージャー
渡部 哲雄
SCSK株式会社
ERPソリューション事業部
ビジネスソリューション部
シニア・コンサルタント
志保 敦