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導入事例

日本を代表する海運・船舶の専門商社、双日マリンアンドエンジニアリング株式会社(以下「双日マリン」)。基幹システムの再構築を目指しERPシステムの導入を検討したが、適合するパッケージの選定が壁となった。大型貨物船や搭載される各種の船舶用機器までも扱い、業務も業界独特なものが多く、この特殊性が壁となったのだ。これを乗り越えてみせたのが、SAPERPの導入テンプレート「Trade-Kit」だった。商社業務への高い適合性と、商社業務に精通したSCSKのスタッフが、導入プロジェクトの“スケジュールどおり+予算内”での成功を実現させている。
社名 双日マリン アンド エンジニアリング株式会社
設立 1963年7月
資本金 8億円
従業員数 120名
2011年4月1日現在
URL http://www.somec.co.jp/
事業内容 船舶の売買/仲介/傭船/船舶
関連機器・材料の輸出入/国内販売等
双日マリンアンドエンジニアリング株式会社
代表取締役社長
新井 克治朗 様
双日マリンアンドエンジニアリング株式会社
専務取締職能部門担当
兼総務経理部長
堤 邦夫 様

双日マリン アンド エンジニアリング株式会社様


硬直化したオフコンシステムからの脱却

双日マリン
理事 企画・リスク管理部長
蔵 彰 様
双日マリンがERP導入の検討を開始したのは2009年のことだった。 同社では基幹業務でオフコンシステムを使っていたが、データ検索の使い勝手も悪く、決算業務の早期化の為、基幹システムの刷新が求められていた。 オフコンの保守切れが近づいているという事情もあった。ERP導入プロジェクトのまとめ役となった、理事で企画・リスク管理部長である蔵氏はこう振り返る。 「内部統制の強化も迫られていましたし、欲しいデータを素早く取り出せて後から検証もできる、統合化された基幹システムが必要でした。そこでERPパッケージの導入を考えたのです。」

自社に合うパッケージを求めて8製品を検討

双日マリン
総務・経理部 副部長
坂本 浩之 様
双日マリンで最初に検討されたのはある国産ERPパッケージ。しかし、2ヶ月間の検討の結果、自社に適合しないという結論に至る。 『我々のような商社には合わないと判断し、ギャップが小さくより当社に合ったERPパッケージを探すことにしました。』と、導入プロジェクトで経理チームリーダーとなった、総務・経理部 副部長の坂本氏は語る。また、蔵氏は『当社は、船舶のように巨大なものから大小様々な機器まで扱います。輸出入もあれば3国間貿易もあり、為替業務もあります。このような業務に適合できるパッケージはなかなかありませんでした。』とパッケージ選定の難しさを述べている。 双日マリンでは2009年末にかけて、比較検討する製品8件とベンダーを選んでいった。SAPの製品も数件含まれ、その1つにSAP ERPの導入テンプレート「Trade-Kit」とSCSKの組み合わせもあった。

デモの結果、「Trade-Kit」の適合性の高さを確認

双日マリン
企画・リスク管理部 課長代理
筈井 均 様
2010年3月、双日マリンから機能の一覧とサンプルデータの提供を受け、順次各製品のデモンストレーションが行われた。その中で注目を集めたのが、「Trade-Kit」とSCSKだった。 蔵氏いわく『「Trade-Kit」はフィット感に優れていて完成度が高いと感じました。SCSKのコンサルタントも、他社より商社業務をよく理解していましたし、機能面の話もツーカーで通じて不安感を除いてくれました。』 また、導入プロジェクトで営業チームのリーダーとなった、企画・リスク管理部の渡邊氏は『適合性は高かったです。また、導入には頼れるパートナーが必要でしたが、SCSKはそれに十分応えてくれそうでした。実際その通りでしたね。』と語っている。 さらに、企画・リスク管理部の筈井氏も『SCSKは商社の業務に精通していましたし、人間的にも信頼感が持てて安心できました。』と述べている。こうした評価の結果、「Trade-Kit」とSCSKが選定され、6月に正式に導入が決定された。

「Trade-Kit」導入でアドオン開発を最小限にとどめる

2010年8月、完了を11ヶ月後の2011年7月に定めて、「Trade-Kit」導入プロジェクトがスタート。キックオフに際して、蔵氏は、アドオン開発を最小限にとどめる方針を全員に示している。 『ギャップをすぐにアドオン開発に結びつけるのでなく、極力パッケージの標準機能の中で業務を成立させることを大前提としました。』 といっても業務を無理にパッケージに合わせるわけではない。「Trade-Kit」の適合性の高さを見通しての方針であった。SCSKのメンバーも現場ユーザと一緒になって、業務とシステムの両面からの改善提案を行い、話し合いを重ねていった。この結果、追加開発された機能は会計系で1つと営業系で4つという非常に少ない本数で収まったのである。

「Trade-Kit」を基盤としたシステム・イメージ

「Trade-Kit」を基盤としたシステム・イメージ

計画通りのスケジュール、予算内での完了

双日マリン
企画・リスク管理部
渡邊 一臣 様
導入プロジェクトは11月に要件定義を終え、2011年2月には開発と実装が終了し、3月からシステムテストに入った。だがその11日に東日本大震災が発生し、プロジェクトも約1ヶ月間、進捗度が急低下した。しかしその後、SCSKは緊急体勢をとって遅れを取り戻し、最終段階の運用テストに臨んだ。 運用テストには1ヶ月を割き、ほぼ全員が参加。各自が従来から使っている帳票や報告書を入力し、新システムの運用を体験していきながら、業務とシステム・オペレーション上の問題点も洗い出したのである。こうして2011年7月、新基幹システムはスケジュール通りに本番稼働を開始し、コストも当初予算内に収まった。 『プロジェクトは成功だったと言えます。双日グループ内でも、ERP導入の成功例として認められています。』と蔵氏は胸を張る。 「Trade-Kit」は、双日マリンでの導入成功によって、特殊性のあるビジネスや業務プロセスを持っている商社であっても、高い適合性を発揮できることを証明したのである。 今後について企画・リスク管理部の渡邊氏はこう語っている。 『「Trade-Kit」にはレポート機能があるので、まずこれを利用しながら、ほかにどのようなレポートが必要かを考えて、BI導入の必要性を検討していこうと思います。』

弊社担当者(SE)

SCSK株式会社
ビジネスソリューション事業本部
ビジネスソリューション部
シニア・コンサルタント
増田 敬志
SCSK株式会社
ビジネスソリューション事業本部
ビジネスソリューション部
シニア・コンサルタント
赤井 勇啓